株式会社内部監査

 西日本は早くも梅雨明けだとのこと、少し早いとは感じますが東京はうだるような暑さで、時々雷雨という熱帯地域のような気候になっています。この頃はリモートワークが増えて、自宅で作業を行いつつWEBミーティングという生活が中心となっていますので外出先での急な天候異変の影響はあまりありませんが、自宅で聞く雷鳴はあまり気持ちのよいものではありません。

 さて、夏休みを直前にして、少しでも早めに仕事を仕上げようと思っていますが、こういう時には往々にして手強い仕事が入るものです。特に初めての業種の内部監査の場合は、業法があればまだしも、監督官庁も不明確な業種の場合は、内部監査マニュアルを作成するにも一苦労です。

 しかし、内部監査では、被監査部門が当方の質問に対して自己証明することが原則ですから、まずは各被監査部門に関係する社内規程等のルール(共通資料としてのリスク管理規程も。)を事前に取寄せ、その内容を確認してそこに規定されている組織・体制、承認、モニタリング、報告などの各項目ごとにルールの遵守状況を確認する項目と着眼点を設定します。次に各着眼点について被監査部門に自己証明していただくための事前ヒアリングシートを用意し、これについて事前に回答(リスクと課題についての自己評価。CSAといいます。)とその証跡を提出していただくことで、一通りの内部監査の枠組みを構成することができます。

 事前に提出していただいたシートと提出資料を比較検証し、その後実地ヒアリングでさらに詳細な比較検証と説明を受けて、確認シート(監査調書)を作成、被監査部門に事実関係の齟齬の有無を確認してもらったら確認シートが完成します。その後、各項目ごとに内部監査人としての評価を行い、不備があれば指摘、顕在化した不備はないが一層の内部管理態勢の向上のために必要と思われる点については提言を記載して確認シートを完成させます。このようにして、経験のない業種の内部監査でも内部管理態勢の有効性・効率性の検証を行うことができます。

 最後に、指摘、提言事項を中心に監査結果報告書を取りまとめて経営陣に報告を行いますが、ここでのポイントは被監査部門が確認した事実が重要ということです。事実を踏まえて指摘、提言を行うので、ここがあいまいですと評価が不正確になってしまいますから、しっかりと事前に被監査部門とすり合わせておきます。次に大切なことは、経営陣が指摘、提言事項を承認したら、これをもとに監査結果通知を内部監査部門長から被監査部門に送付し、取り組み計画を策定してもらうことです。内部監査では特にフォローアップが重要ですから、取り組み計画の実施とその有効性についてフォローアップ監査で確認できるよう、経営陣から取り組みを指示してもらうことが大切です。

 内部監査実務を代行しても、内部監査部門長業務を代行することはできませんから、経営陣だけでなく内部監査部門長としての役職者の仕事は残っているのです。(文責 代表 渡邊 2025年7月3日) 

   

内部監査の高度化支援、コンサル業務の一層の展開を行っていきます。よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

※お客さまとのやり取りの中で得た個人情報は、お問い合わせへの回答や当社業務に関する情報提供に利用致します。その他の目的に使用する場合はその都度明示します。また外部からの侵入、内部関係者による個人情報の漏洩がないよう予防と管理の徹底に努めます。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。また、内部監査業務でお預かりした資料等は業務終了後は迅速に廃棄し、廃棄確認書をお出ししています。

お問い合わせは:「お問合せ」ページからお問合せ下さい。


ご注意 各種売り込み等に関する問い合わせにはご返事いたしません。

 

 

お知らせ

■当社への連絡は「お問合せ」ページからお願いします。


弊社の仕事

内部監査業務の代行を行っています。