株式会社内部監査

コンプライアンス・リスク管理基本方針について

 

2.経営・ガバナンスに関する着眼点

(1)経営陣の姿勢・主導的役割 

 経営陣において、ビジネスモデル・経営戦略を検討する際にコンプライアンス・リスクを含むリスクについて幅広く検討し、前広に考慮していく際、抽象的な事実ではなく、具体的な事実(数字・金額等)を踏まえることが重要。このような経営陣の姿勢(「tone at the top」)は、実効的なコンプライアンス・リスク管理の根幹として重要な企業文化にも大きな影響を与える。

(2)内部統制の仕組み 

a.現場の職員が直接の指示を受け、また人事評価の第一次的な評価を受ける中間管理者に、経営陣の姿勢を具体的に理解し、日々の業務の中でそれを自ら体現させること。(tone in the middle) 

b.経営陣が示した姿勢やあるべき企業文化と整合的な形で人事・報酬制度を設計し、実際に運用すること。

c.内部通報制度が機能するためにも、上記のような経営陣や中間管理者が示す姿勢が重要となる。

⇒ コメント

・内部通報制度の活用状況を定期的に確認する。

(3)企業文化 

健全で風通しの良い企業文化が醸成されていればコンプライアンス・リスクの抑止に繋がる一方、収益至上主義あるいは権威主義の傾向を有する企業文化がコンプライアンス上の問題事象を誘発することもある。経営陣は、経営方針を踏まえた、あるべき価値観・理念や企業文化を明確にし、その醸成に努めることが重要である。

(4)外に開かれたガバナンス態勢 

経営トップを含む経営陣や中間管理者自身が、あるべき姿勢を示すどころか、自ら不正の当事者となっている事案も少なくない。経営陣自身の不正の防止・是正に関しても、第三者的立場にある社外取締役等による実効的な監督・牽制が重要。そのためにも社外取締役を含む取締役会、監査役(会)、監査等委員会、監査委員会等を中心に、経営陣に対する牽制機能が働く適切なガバナンス態勢を構築し、これらの問題に関する気づきを得ることが重要となる。 

 

                                        以上